2024.07.25 先日、私が心から尊敬する運用者に為替の意見を聞いた: 「貿易収支悪化とか国力低下とか新NISA 効果だとか、円安の原因が色々言われてるけど、そんなの大した理由じゃないよ。為替はサイクルで動いてる。いずれ円高になるよ。」 私もそれに近い感覚を持っている。次第にそれが現実化しつつある。 大木
2024.07.24 90年代後半のアナリスト駆け出し時代に出会ったアコムのIR部長は人間味溢れる人格者だった。 当時、社会から偏見を受けていた消費者金融のイメージを覆し、全てのアナリストから敬愛されていた。 残念ながらお亡くなりになったが、IR担当者が会社イメージを変え企業価値を上げた最高の事例であった。 大木
2024.07.24 任天堂の思い出: 銀行新人時代、担当の先輩の代わりに預金証書のやり取りで同社経理部長を訪問したら「いい銀行に就職したね」と褒められた。 その後も何度も訪問し限られた知識で経済の話をしたら、同部長から私指名で預金金利等の問い合わせが来るようになった。 努力を見てくれる素晴らしい会社。 大木
2024.07.24 投資家「政策株を早く売れ」 某銀行「売却資金を貸出に回したら貸出金利は配当利回りより低いから、間違いなく減益になる。配当を上回る投資先を教えてくれたらいつでも売るよ」 投資家「…」 銀行に限らず、企業は、優良会社の株なら、堂々と「純投資」として保有して良いと思う。 大木
2024.07.23 社外の素人役員に支配され、ISSに反対推奨され、四半期毎に大量の決算資料を作り、ESGに縛られ、経営素人のアクティビストに介入され、東証からは勝手に上場ルールを変更され、外部に知られたくない細かな情報開示を迫られ、毎日意味のない株価変動にビクビクする…。 それまでして上場したいですか? 大木
2024.07.23 機関投資家の中小型株離れが顕著で、中小型企業がなかなか機関投資家と面談できないと嘆いている模様。 私も機関投資家だが、もし本当に優れたビジネスモデルを持ちながら埋もれている会社さんがあれば、喜んで面談させて頂きます。 上場ゴールでない会社さんは、心から応援したいです。 大木
2024.07.23 興銀を辞めた時の担当部長の言葉: 「君がいなくても興銀はびくともしない。だけど辞めた人の8-9割が後悔してる。悪い事は言わないから辞めない方がいい」 このご指摘はその通りで、思いやりさえ感じる。 それでも辞めたのは、自分のやりたい事をしたいという青臭い意志。 全てが気持ちから始まる。
2024.07.22 久しぶりに銀行時代の同期から連絡を頂き、懐かしくなった。 新人の頃は、諸先輩方との飲みを楽しみに仕事をし、借方と貸方の違いの理解に苦労し、何一つまともな仕事ができなかった。 それが今は偉そうにファンドマネジャーをしてるんだから、世の中はわからない。 出会った全ての人に感謝したい。 大木
2024.07.21 今の外国人投資家は「三菱商事は何をやっている会社か?」と聞くような素人だらけである。 ITの会社はNECと富士通しか投資対象にしない外国人も多い。 つまり、今の外国人投資家の過半は、日本の個人投資家よりレベルが低いように私は感じる。 日本企業がこんな連中に日和っている構図が情けない。 大木
2024.07.20 資本コストと中立金利は似ている。 理論的にはあり得るが誰もその数値を正確に算定できず。 今のFRBの金融政策が中立金利に基づき、日本企業の株主還元大盤振舞いが資本コストに基づく事の怖さはここにあるが誰も指摘せず。 いつか日本企業は資本コストに基づく多額の資金流出を後悔すると私は思う。 大木
2024.07.20 居住不動産購入と資産運用は似て非なるものだ。 前者は「衣食住」という人間生活の根幹に関わるものだが、「資産運用」は将来の不安解消の「間接的手段」にすぎない。 つまり住居は必須、後者はやるのが望ましい程度のもの。 私は、前者は賃貸、後者重視というのは特殊能力者以外あり得ないと思う。 大木
2024.07.20 若い頃なけなしの金で株投資をしたら株価が1/3になり寝ても覚めてもそれが頭から離れなかった。 私の師匠は学生時代に株で多額の含み損を抱えた時、電車のホームに立つ度に自殺が頭をよぎったそうだ。 株で大負けした経験がない人も多いが、含み損を抱えた辛さが想像以上である事は指摘しておきたい。 大木
2024.07.20 伝説の機関投資家である清原達郎氏の「わが投資術」: それにあやかって安易に似た行動を取ろうとしてる人が多い。 しかしその再現は絶対不可能と思う。 彼でさえ何度も瀬戸際に追い込まれそれを強い信念で耐えた事が勝因で、銘柄は二の次。 彼と同様の経験をしたら99%の人が身体か心が壊れる。 大木
2024.07.20 個人が株式投資する際のリスク許容度について「年収や資産の◯割」等と言われる。 しかしリスク許容度は個々人で異なり、各人固有のリスク許容度は実は大きな損失の計上時に判明する。 常にその事が気になり何も手につかないなら、既にその人のリスク許容度を超えている。その事に早く気付くべきだ。 大木
2024.07.01 日本人による現在の外貨建て資産への積極投資は、もはや 「日本からの意図せざるキャピタルフライト」 の様相を呈している。 日本政府には、「中国のような一党独裁の国と同様の資金逃避が起きている」くらいの危機意識が必要ではないか? 「意図せざる」が「意図する」に変わらない事を祈る。
2024.06.30 良い話なので個別名を挙げるが、かつて大成建設の新築マンションの内覧会で、指摘事項は軽微な2-3箇所しかなく、その施工の質の高さに感服した。 一方、某中堅ゼネコン施工のマンション内覧会では、指摘事項が施工途上箇所を含め50箇所以上もある酷さ。 マンションは、施工会社でも選ぶべきと痛感。 大木
2024.06.30 日経「風見鶏」記事: ドイツ企業が首相同行で手渡した要望が中国で即実行され「さすが『人治」の国」と感心…。 馬鹿じゃないの?共産党独裁だからできるんだろ。ドイツは自分が支援するウクライナの敵国ロシアを支える中国に尻尾を振って喜んでる。 この節操のなさがドイツ、ひいては欧州の本質。 大木
2024.06.30 本日の日経「春秋」記事: エアコン故障の際の苦心は、私も完全に同感だ。 だからこそ、「人」による親身のサービスが身に染みて有り難く感じる。 マンションでの同様の問題の発生時、管理会社やコンシェルジュが頼りになる事が多い。 戸建て価格の低迷、マンション価格の高騰の一因かも。 大木
2024.06.28 今の脱炭素の流れは、後で振り返ると、お人よしの国が資源のアクセスを失う契機になってるかも。 お人よしの国では、高額の資源の輸入を迫られて経常収支悪化と物価高を招き、資源国との対比で長期のインフレと通貨安に悩まされよう。 今の円安が、日本の「お人よし国家」入りを象徴してるなら深刻。 大木
2024.06.28 燃料不足で国内航空便に影響: 労働力を含む様々なモノや資源の不足と、それに伴う幅広い産業での供給不足がインフレの主因である。 このように供給制約が顕著なインフレ時は、金融引締が供給制約を悪化させる。その意味で、経済学的に必ずしも正解ではない。 FRBは大きな間違いを犯していないか? 大木